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掲示板でGF その3

 投稿者:逃げ馬  投稿日:2020年 5月16日(土)13時54分1秒
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  沖縄近海 第11護衛艦隊旗艦 護衛艦『かつらぎ』

今、護衛艦「かつらぎ」は30ノットの速力で北・・・・・・沖縄本島を目指している。

空中警戒管制機E-767からの「潜水艦隊出現」の報告を受け、『かつらぎ』はこの事態に対応するべき行動をとりつつある。
単艦で潜水艦を追跡する『かつらぎ』に、護衛艦『ながつき』艦長 館野三郎少佐は発光信号で、

「我、後続す」

と信号を送り、『かつらぎ』後方につこうとした。
報告を受けた吉岡は、信号員に返信をさせた。

「飯を食ってから合流せよ」

指揮官からの前代未聞の信号を受け、『ながつき』以下4隻の護衛艦は、補給のために沖縄基地に向かっている。
『かつらぎ』の艦橋からは、沖縄本島の姿はまだ見えない。
青い海原が広がっているだけだ。

「この潜水艦隊は、どこを目指しているのでしょうね?」

『かつらぎ』副長、青井裕二中佐が情報スクリーンを見ながら言った。
そこには、ゴッド・アイから送られてきた情報が表示されている。
黄海方面から東シナ海へ進出してきた潜水艦は2群に分かれている。
今彼らは『かつらぎ』とは沖縄本島を挟んで反対側にいる。
一群は沖縄本島と宮古島の間を目指しているようだ。そこから太平洋に抜けるのだろうか?
もう一群は、針路を東寄りに取っている。ゴッド・アイとの通信では対馬海峡を目指すといっていたが、吉岡の目にはそうとは見えなかった。
この2群の行動は連携をしている・・・・・そう考えると・・・・・? その時、

「ゴッド・アイから通信。 『オーシャン』からファントムが発艦。 北九州基地に向かいました」

その報告を聞いた瞬間、吉岡の脳裏に何かが閃いた。
現在、サザンランド艦隊は巡航速度で航行をしている。
吉岡の指が情報スクリーンに映し出された沖縄本島と宮古島の間を通り、東に向かう。そこには彼らの乗る『かつらぎ』が、そしてその先にはサザンランド艦隊がいる。
そして吉岡は指を、もう一群の東寄りを進む潜水艦の上に置いた。
東寄りに進むと見せかけ、南に向かい沖縄本島と奄美大島の間を抜ける、そのころにはその場所には・・・・・。

「艦長」

青井副長が声を震わせる。

「針路0-4-0・・・・・潜水艦隊とサザンランド艦隊との間に『かつらぎ』を入れて、彼らを食い止める」

吉岡の命令に、『かつらぎ』艦内の乗組員たちは、素早く反応する。

ソナー員は、どんな音も聞き逃すまいと緊張感を高める。
3機のSH-60の乗員たちは、いつでも発艦できるように愛機に駆けつけてチェックを始める。
整備員たちは3機のヘリコプターに燃料補給を始める。
兵器担当も、“いざ”というときに備えて準備を始めていく。

針路を東に向けた『かつらぎ』は、相手を迎え撃つ体制を取り始めていた。
 
 
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